[UP GRADE] HALFPIPE ハーフパイプ
10 10/25 UPDATE
スノーボードは他のスポーツに比べ、"観る"よりも"する"ことに比重が置かれやすい。ただ、ダブルコークや1080のようなトップライダーが繰り出すトリックに憧れチャレンジしようと思っても、そこへ到達する前にやるべきことは盛りだくさんある。そこでトランスワールドは、多くのスノーボーダーが目標としているトリックをマスターするための連載ハウツー「UPGRADE」をお届けする。すべてを理解してこそ意味があるので、今月からしっかり学んでいこう。
オリンピックを経て、人気が再燃しはじめたハーフパイプ。だが、いきなりパイプに入っても、決して高く飛べるわけではなく、最初のうちは面白いと感じないかもしれない。だが、きちんと順序さえ踏めば、絶対にパイプは飛べるようになる。その最短ルートを伝授していくことにする。


パイプの壁でターンするだけだが、パイプ初心者には踏ん張りやすいトゥサイド加重で壁を上れるフロントサイド側がオススメ。最初のうちは低い位置でターンしてもかまわない。ただ、ターンするときに身体にかかってくるGや、そのGの活かし方や逃がし方などを感じておくこと。飛ばなくても無重力が感じられるはず。一気に壁の頂点まで駆け上がろうとするのではなく、少しずつターン弧を深くし、着実にステップアップしよう。
「フロントサイドの壁を上るときは、トゥエッジが入りやすいから、なるべくフラットを意識してるんだ」。もしエッジが入りすぎて山側にラインが切れ上がると、ピークでボードを返しづらくなってしまうので要注意。また前足に加重しすぎると、壁を上りはじめた途端にGにツブされやすく、後ろ足加重すぎるとマクられやすくなる。絶妙な重心移動が必要なのだ。
上半身を引き上げながら壁を上っていけば、ピークが近づいたあたりで無重力になるポイントがやってくる。このときは無理にボードを踏み込まず、下り斜面へボードを合わせにいくことに集中しておこう。「ピークでは足元を確認したくなりがちだけど、なるべく先を先を見るよう心がけてるんだ」。再び身体にGを感じはじめたら、ボードをしっかりと踏み込んでいく。
トランジションにさしかかったら、軽くヒールサイドに加重しながら壁を下っていく。このとき一気に加速していくので、スピードに負けないように重心を移動させ、バランスをとろう。両足でボードを踏み込み、ラインがズレないようにも気をつけること。「壁を下るときに重要なのも目線の送りだね。バックサイドの壁を見るくらいのイメージで、先を見ていこう」
バックサイドの壁はヒールサイド加重で上るため、踏ん張りづらくラインが流れやすい。そのため、なかなかリップ付近まで到達できないかもしれない。だが、テリエ・ハーカンセンが世界記録をマークしたのがBSエアだったように、実はバックサイド側のほうが高さを出しやすい。......とはいえ、まずは狙ったポイントで確実にターンをできるようにすることが先決だ。何度もエントリーして、バックサイドの壁に対する恐怖心を取り除こう。
ヒールサイド加重で壁を上りはじめるので、いつも以上に腰を落とした重心の低い状態をキープ。「ヒールエッジに乗りやすいから、なるべくヒールサイド加重になりすぎないように注意するんだ」。壁を上るにつれて、ヒールサイド加重からフラットな状態へ戻し、ソール全体を壁に押しつけるようなイメージを持っておこう。このとき目線はリップを見続けること。
上半身を引き上げると同時に、腰をクイっと真上へ持ち上げてみよう。この動作にリンクするかのように、ボードが壁を上っていくはずだ。すぐにGを感じない状態になるが、慌てずボードを下り斜面へ合わせるように旋回させよう。「ピークでは足元へ目線を送ってしまいがちだけど、そうなると身体も前のめりにボトム側へ落ちやすいので、なるべく先を見ておくこと」
壁を下るときは、フロントサイドの壁と違い、ボトム方向を確認しやすいので恐怖心は少ないはずだ。「壁を下っているときから、フロントサイドの壁を見る意識を持って、目線を先へと送ること」。両足でボードをしっかりと踏み込みながら、ややトゥサイド加重でトランジションを一気に下りよう。そのスピードをキープしたまま、次の壁へと向かえばよい。


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